僕の言葉は
言い訳や見栄や愚痴ばかりを紡ぐ
笑いたいのに、悲しさに浸ろうとする



けれど、絵で心を描こうと思うと
自分の中から、明確に幸せを引きずり出す
本当に自分が手に入れたいものが
すんなりと光景として出てくる



窓の外は高台から見下ろしたような街並み
彼女は窓枠に腰掛けこちらを向こうとした最中、風が吹く
髪やひらひらまう服を少し押さえながら、僕に微笑む。
夕食前のそんなひと時の絵