bokuの手には爆弾が一つ。

bokuの手には、ピストルが一つ。
kimiの手には、爆弾が一つ。
darekaの手には、宇宙破壊装置が一つ……。



こう、情報化が進んで、
どこかの国がするような、片手で大きな武器を掲げた、
瀬戸際外交をだれでもできるようになる。
近い未来、情報拡散・技術革新で、かならずそこに行き着くのだろうけれど。



いじめは当然ダメ。起爆装置を押させる。
いじりは? 5人に一人は起爆装置を押すかも。



誰もが強制的に、そういう配慮ができないやつも強制的に
人の顔色を窺う社会が目の前にきているわけだけれども……。



人間の文明の進化と
個人の行えるテロ破壊活動の範囲は、比例して増大する中で、
当然自明の線路を走るわれわれは、
疑心暗鬼の先にどこにたどり着くのだろうと思う。
少し想像したのだけれど、
怖くなって辞めてしまった。
世紀末の、人類最後の
人間関係を見つけてしまうのは怖すぎるから。
最後にたどり着くのがそこだと認めたくないからさ。

マクロで見れば、生物最強で、ミクロで見れば、醜悪な生き物。

生物とは、環境の変化に適応して、
自分の遺伝子を後世に伝えていく、
いや、生存競争と露骨にいってもいい
執念でどろどろな熾烈な争いを続けている。



人間を多数の目で見れば、
保守的な人、革新的な人、
争う人、逃げる人、
一人の人、多数な人、
優しい人、粗野な人



様々な個性がうずまいていて、
どれが正解かもないまま、
結局どれかが生き抜いて
多種多様で、奇妙奇天烈な人間の個性は
その中の誰かが、偶然のだれかが、
この世界の今を生き抜くのに適するように
そして、人間の発展拡大に寄与する。



マクロで見れば、こんなにも多様で
誰かは確実に生き残るだろうという生存戦略をとる生物は稀で貪欲で
実に生物らしい生物だと思う。



一方で、ミクロで見れば、こんなにも多様で
様々な価値観で揺れ動き、揺さぶられ、共通認識をもてない生物は稀で哀れで、
実に分かり合えない悲壮を絶対的に内包し続ける生物なのだと思う。



知性や理性が悪なのだという話だけでなく
もう、もはや強大な種としての生存欲そのものが
失望と争いと不穏をはらんでいるとは・・・・・・
神様はぼくたちになにをさせたいのだろう。

人間が嫌いなのだと思う。

私ははっきりいって人間が嫌いだ。



バカばっかりだからキライだ。
ころころと言う事を変えるからキライだ。
相手がどう思うか考えないからキライだ。
責任追及ばかりするからキライだ。
好き勝手自分のしたいように言うからキライだ。




人間がキライで仕方ない。
まともな人にあったことはめったにない。




一方で、人に言わせれば
私は、理屈っぽくて面倒くさいらしい
私は、1つの考えに固執するらしい
私は、周りの顔色ばかり伺うらしい
私は、責任追及しないから甘いらしい
私は、自分の意見がないらしい。




価値観なんてヒトソレゾレ。
何が正しくて、正義で、格好良くて、守るべきルールで、
そんなものはヒトソレゾレなのだ。私も変人で彼らも変人で、
それが人間だ。





でも、だからこそ、私は人間が嫌いだ。
私はみんなとうまくやっていけない私が嫌いだ。
私を受け入れてくれない世間が嫌いだ。
私は自分の思い通りにならない、
ただ、平穏無事にいきたいという願いが叶わない世界が嫌いだ。
嫌いと綺麗は一文字違いだ。
私も本の少しの違いで、変化で、
美麗に、この世を謳歌できたのかしらん。

何かを手に入れ、本当に欲するを知り、そして捨てる。

10年も好きでいた。かなりどっぷりとはまり込んでいた趣味。
ともすれば、自分の中で一番に重きを置いていた趣味。
しかし、そのオタク趣味は、現実逃避の産物だと気づいてしまった。



現実の真実の愛を前にして、色褪せて、
空想理想的な期待、
現実への自信不足、
ここではないどこかを
求める気持ちのはけ愚痴だったのだと気づく。



ただ、後悔も淋しさもない。
負の気持ちで始まった事は、
正の気持ちが芽生えたときに
浄化されて、成就して、
手元からこぼれていくのだと気づいてしまった。



小学生を卒業して中学生になり、
疎遠になる友達がいるように、
その友達のことなぞ、稀にしか思い出せなくなるように。
時期がきて、人生の次のステージに移ったのだ。
水が低きに流れるように、心が転がったのだ。



なぜ人生を賭ける気で入れたのだろう。
たまの思い出になるぐらいのものだとわかっていれば、
もっとはやく、通りすぎてしまいたかった。

愛の誓い

愛を誓う前に、すでに気づけば其処にあった。
人間不信の人見知りの癖に、大して月日もたってない癖に
この人なら全てを分かち合えるとおもって、曝け出した。



恥ずかしくて、顔も見れずに、すがりつくように
抱きついたまま、彼女の胸の中で、
優しい微笑みと、背中に回る腕が、心を包んだ。



その瞬間が鮮明鮮烈で
最初から最高潮で、
ずっと愛の中にいる。



不運、不遇、不安、不信、不調…、
灯った灯が揺らいで、
さらに負が増幅するように、
沈んでいくひもあった
でも、それは期待の裏返し
失いたくないそこなわれたくないという
本心の気づきにもなった。



この人しかいないと心から思える。
相手のために何かしてあげたいと思う。
早く良くなって欲しい、ずっと元気でいて欲しいと思う。
抱擁すると、じんわりと心に暖かいものが生まれる。
何度も求めてしまう。
二人の間に子供が出来て、二人の間で笑顔を見せて、家族だと実感したいと思う。
これが愛なんだと、ふとした拍子に、幾久しくかみしめて、
その満たされる感情を生涯で知れたことに、感謝している。

長い旅路を

私は長い旅路を歩いてきたようで、
歩き始めた頃から何も変わっていないようでもあって、
私の体も心も、つかみどころなく、変化もないようでもある。



ようやく1つのゴールかと思って、喜んだのも束の間、
またくよくよと悩んで、
これでいいのかと、
なら次はどうするのかと、そればかり。



完全なゴール、善なるもの、頂上、
そんなものはこの世になく、
すべて掴んだつもりになっても、
すべて噛み合ったつもりになっても、
すべてを曝け出した気になっても、



些細な事で迷い、うつろう。
これでいいのかと、そればかり。
山があれば谷がある。
上り切れば下るしかない。
それが当然なのだ。



今は幸せ。ありがとう。
駄目ならその時は、さようなら。
完全ではなくとも、最大瞬間風速の
風と波の心地よさに、身を任せる。

昔から百点が怖かった。

昔から百点が怖かった。
ずっと百点でいられるわけもないからね。
だからいつも余力を残して、
余裕なふりして、そこそこでいた。
最期の切り札をとっておけば、安静でいられた。
まだ打つ手はあるって内心で・・・、傷つくのを恐れていた。



でも、結局そこそこじゃ通用しなくて、
なりふり構っていられなくなって、
打てる手も全部打って、磨きまで、努力して
百点どころか、百二十点の自分を作り出した



そして、それでもそれすらも駄目だった。
薄皮をはいだ奥の奥に、
ちょっと気を抜いた瞬間に
簡単にその百二十点は崩れ去るのにね。
心を抉った一瞬の煌きですら、
誰の瞳にもとまらなかったんだ。



本当の自分は30点もなくて。
大幅加点の手ももうなくて。
こんな自分が嫌いで、
こんな自分でも楽しくいられる
友達が大好きで。
彼には幸せになってほしいと思う。