bokuの手には爆弾が一つ。

bokuの手には、ピストルが一つ。
kimiの手には、爆弾が一つ。
darekaの手には、宇宙破壊装置が一つ……。



こう、情報化が進んで、
どこかの国がするような、片手で大きな武器を掲げた、
瀬戸際外交をだれでもできるようになる。
近い未来、情報拡散・技術革新で、かならずそこに行き着くのだろうけれど。



いじめは当然ダメ。起爆装置を押させる。
いじりは? 5人に一人は起爆装置を押すかも。



誰もが強制的に、そういう配慮ができないやつも強制的に
人の顔色を窺う社会が目の前にきているわけだけれども……。



人間の文明の進化と
個人の行えるテロ破壊活動の範囲は、比例して増大する中で、
当然自明の線路を走るわれわれは、
疑心暗鬼の先にどこにたどり着くのだろうと思う。
少し想像したのだけれど、
怖くなって辞めてしまった。
世紀末の、人類最後の
人間関係を見つけてしまうのは怖すぎるから。
最後にたどり着くのがそこだと認めたくないからさ。