愛の誓い

愛を誓う前に、すでに気づけば其処にあった。
人間不信の人見知りの癖に、大して月日もたってない癖に
この人なら全てを分かち合えるとおもって、曝け出した。



恥ずかしくて、顔も見れずに、すがりつくように
抱きついたまま、彼女の胸の中で、
優しい微笑みと、背中に回る腕が、心を包んだ。



その瞬間が鮮明鮮烈で
最初から最高潮で、
ずっと愛の中にいる。



不運、不遇、不安、不信、不調…、
灯った灯が揺らいで、
さらに負が増幅するように、
沈んでいくひもあった
でも、それは期待の裏返し
失いたくないそこなわれたくないという
本心の気づきにもなった。



この人しかいないと心から思える。
相手のために何かしてあげたいと思う。
早く良くなって欲しい、ずっと元気でいて欲しいと思う。
抱擁すると、じんわりと心に暖かいものが生まれる。
何度も求めてしまう。
二人の間に子供が出来て、二人の間で笑顔を見せて、家族だと実感したいと思う。
これが愛なんだと、ふとした拍子に、幾久しくかみしめて、
その満たされる感情を生涯で知れたことに、感謝している。