マクロで見れば、生物最強で、ミクロで見れば、醜悪な生き物。

生物とは、環境の変化に適応して、
自分の遺伝子を後世に伝えていく、
いや、生存競争と露骨にいってもいい
執念でどろどろな熾烈な争いを続けている。



人間を多数の目で見れば、
保守的な人、革新的な人、
争う人、逃げる人、
一人の人、多数な人、
優しい人、粗野な人



様々な個性がうずまいていて、
どれが正解かもないまま、
結局どれかが生き抜いて
多種多様で、奇妙奇天烈な人間の個性は
その中の誰かが、偶然のだれかが、
この世界の今を生き抜くのに適するように
そして、人間の発展拡大に寄与する。



マクロで見れば、こんなにも多様で
誰かは確実に生き残るだろうという生存戦略をとる生物は稀で貪欲で
実に生物らしい生物だと思う。



一方で、ミクロで見れば、こんなにも多様で
様々な価値観で揺れ動き、揺さぶられ、共通認識をもてない生物は稀で哀れで、
実に分かり合えない悲壮を絶対的に内包し続ける生物なのだと思う。



知性や理性が悪なのだという話だけでなく
もう、もはや強大な種としての生存欲そのものが
失望と争いと不穏をはらんでいるとは・・・・・・
神様はぼくたちになにをさせたいのだろう。