逸脱した私だけの悲しみに関する詩

何かを手に入れ、本当に欲するを知り、そして捨てる。

10年も好きでいた。かなりどっぷりとはまり込んでいた趣味。 ともすれば、自分の中で一番に重きを置いていた趣味。 しかし、そのオタク趣味は、現実逃避の産物だと気づいてしまった。 現実の真実の愛を前にして、色褪せて、 空想理想的な期待、 現実への自…

長い旅路を

私は長い旅路を歩いてきたようで、 歩き始めた頃から何も変わっていないようでもあって、 私の体も心も、つかみどころなく、変化もないようでもある。 ようやく1つのゴールかと思って、喜んだのも束の間、 またくよくよと悩んで、 これでいいのかと、 なら…

昔から百点が怖かった。

昔から百点が怖かった。 ずっと百点でいられるわけもないからね。 だからいつも余力を残して、 余裕なふりして、そこそこでいた。 最期の切り札をとっておけば、安静でいられた。 まだ打つ手はあるって内心で・・・、傷つくのを恐れていた。 でも、結局そこ…

現実と向き合うべきだ。だった。

趣味なのか時間つぶしなのか習慣なのか、作品鑑賞をする。 作品の知識が増える。制作論を知る。ちょっと自分でも作ったりする。 で? 空想の、架空の、人を楽しませる作品について詳しく知っていたからって それで? 逃げているのかもしれないし、惰性なのか…

感情の欲

有名人と食事する機会があった。 私ではなく、友人が。 凄いその人と時間を過ごしたからって、 それで何のプラスだと思う反面、 他にも同じような写真を数枚見せられると、 謳歌しているな……と思ってしまう。 ないものねだり。 愛着があるものが好きで、やり…

商業主義への嫌悪 〜スキを終わらせたくない〜

スキなものがある。 音楽、漫画、映画、小説・・・エトセトラ。 スキなものだから、凝りたくなる。 大人買い、ジャンル買い、同人作品・・・エトセトラ。 スキなものだから、残したくなる。もっと踏み込みたくなる。 自主制作、学術研究、普及(布教)活動・…

廃屋

世界に旗を立てた。 柵で覆って家をたて、 そこにわたしの居場所を作った。 が、数年を待たず、ボロボロと痛んだ。 有名なもの、 一番なもの、 便利なもの、 そんな、たいそうなものじゃなくて良いから、 自分にとっての特別でいてくれればそれで十分だった…

完璧主義が憎く、私を不幸にする

完璧主義の思想で手にするものは、それでうる代償にたらない。 十分な準備で、失敗なくこなし、高いパフォーマンスをみせる。 下準備や常に傷がないよう目指す心で、彼は成長の機会を得る。 しかし、この世に傷ひとつないものなど、ほとんどない。 この世の…

箱庭

あと1cm指が長かったら、 ギターでももっと上手に弾けたのかもしれないね。 雪が降る日は雪のように。 あと数cmでも背が高ければ、 女性に、もっと自信を持って接しれたのかもしれないね。 上目遣いのキュートな目線を、堪能もできるかのも。 心も、そんな…

作品という子供たち

自分の作った作品は、自分の子供のようにいとおしい。 それは後世に引き継がれるもので 自分の生きた証なわけで。心の拠り所にもなる。 でも、自分の作った子供が、 他人と比べて誇るところがなくて、 むしろ劣ってすらいて。 オンリーワンといおうにも、 心…

スマホゲームクズの本懐

遊びなんだから、楽しくやりたい。 細かい事はどうでもよくて、ただ楽しさとだけ真摯に向き合いたい。 楽しさは誰にでも平等に簡単に見つかるのだけれど、 ただ、チームプレイでは、下手の横好きは許されない。 がんじがらめに心を縛られて、重く息苦しくな…

すべてさらけ出す

二十数年も生きていれば、 理性的に、理論的に、体系的に 自分の嫌われそうなところや、 駄目なところや、 どうしようもないところは、 全部説明できるんだよ。 わかりきってるんだよ。 言葉で全部伝えて、 正直に、何時間かけてもいい。 すべて曝け出せる。…

クズの居場所

自分勝手で、自由を慮って、 他人に不快な思いをさせている。 けど、自分が我慢して相手に合わせることが 偉い事にも思えないし、 フラットな生き方が信条で、 どんな他人からそう対応されても、別に平気なのに。 敬って欲しがる相手はその態度に舌打ちする…

泥遊び

惰性で過ごす人間がイヤで、 生きた足跡を未来に残そうと決意して、 HPやら創作やら 形を成すものをいくつか作った。 こだわりや目的と自分趣味全開という点で、 自分だけのもので、自分だから作れたもので、 とても誇らしい。 でも、努力が中途半端で、イ…

刹那セツナ

刹那的に生きる。今がよければそれでいい。 その生き方とは相容れない。 それを見るのがセツナイ。 連綿と折り重なってきた歴史があるから 明日やその先や、進展があるわけで。 蓄えられていくのだと思う。 ただ流行とかで聞きかじったものに飛びついて また…

スゲー面倒くさい

自分が、凄く、面倒くさい。 うぬぼれやで、並以上には器用で。欲しがり屋で。 下手なら、最初から諦めたろうし。 自分を見限ったろうし。けど、 ちょっとはできるからって、調子に乗って それで、でもやっぱり上手い人にはかなわなくて 勝手に、落ち込んで…

惰性の娯楽の日々

娯楽を享受して、時間が過ぎる。 ただ、ただ、過ぎていく。 そして、一日が終わる。 あくる日も、あくる日も。同じように過ぎていく。 すべて、ただの消費なのであって そこから生ずる感動や、快楽や快感や、満足も すべて、振り返れば浪費と一言ですませら…

全クリしたゲーム世界に、取り残されるような。

生まれるとき、人生の地図と才能という 贈り物を与えられる。 成長しながら、自分で地図を読み解き 書き加え、持ち物を整えて、歩み進んでいく。 残念なことに、20数年で、 その行く先も持ち物も、枯渇した。 やれることを、すべてやってはいない。 ただ、…

アンデッド属性

たった一つ背負った傷のせいで、 治癒、治療というものをうけることができない。 じわじわと迫り来る苦痛を 和らげることも出来ず ただ、今ある体力を減らし 擦り切れて腐敗するのを待つばかり。 今より良くなることはない。 痛みは増していくだけ。 ゾンビ…

其処にある光。照らす光。

自分語りに、表現活動に、 人生の光や居場所を求める人種はいる。 しがない僕も多分その一人。 どこかの誰かに認められることを欲す。 それは食欲に突き進んで、 醜いまでに太ることと 消費に突き進んで、 高価なものを買って破産すること 別にそれと大して…

理想の顔は平均に近づくというように内面も。

顔写真を合成していった 限りなく平均的な顔が、実は一番 多数に支持される顔ということらしい。 それは性格(内面)にも、 言えるのではないかと思う。 考えてみれば当たり前で、 良識、常識、許容範囲、共感、 一般的な多数の人の感覚から ずれていない方…

満足感の減退

何度も繰り返すあまり、 擦り切れて、何も感じなくなる。 ただ、ただ、振り返れば 其処にあった。 ご褒美の食べ物も 時間を忘れる過ごし方も、 寂しさを紛らわす温もりも。 気が紛れる散財も。 そして、すべて失くしてしまった。 繰り返し、その度にもっと、…

休み

誰に負い目を作らず、 自分の休みを得るために 身内を何人殺さねばならぬのだろう。 恐妻家か恐夫家を理由に、 断るほうが楽だろうか。 互いに互いを理由として 相互に助け合い、周囲を欺く。 そんな同盟が一番手っ取り早い。

大海を渡る蛙のような

気持ちがめげるとき、 萎えるとき、 沈み込むとき、 逸れは外の世界が全ての原因だ。 凄い事では全然なかったと感じたり、 正しかったはずのものを間違いだと思ったり、 悪意ある汚い言葉に直撃されたり。 他人の言葉に気づかされたり迷わなければ そのまま…

世界一の軟弱者を目指して

世界で一番、 脆くてひ弱な ものになりたい。 ぶつかった相手 全てに負けて 打ちのめされる 情けないもので構わない。 だって、この世の中の善悪なんて ひどく、感情的なものだから どんな相手にもどんな時にも 確実に負けて凹んで、 傷ついている僕を見て、…

罪浅し人間の生

嫌な事があるのなら、 何もかも投げ出せばいいさ。 肉体を捨てれば 簡単に全部捨てられる。 嫌な事があるのなら、 逃げればいいさ。 地獄まで、 それは追ってこれない。 嫌な事があるのなら、 逃げ道があると そんな風に思っていれば いつのまにか時間が流れ…

卒業アルバム

友達に関することは、ほぼ大抵覚えている。 記憶力の良い僕のアルバムは、 台詞付の動画付。 だから、別れの喪失感は君のそれより ずっと重たいように思うけれど、 君の方が、別れを惜しみ、泣きながら笑っていた。 僕は過去のこれまでの断片を懐かしみ 君は…

旅立ちの日に

荷物をまとめ、別れをすませ、 封筒に入れた大金を握りしめ、 予定と逆方向の電車に乗った。 電車に乗るその瞬間まで、 自分をも騙す大きな嘘に身を委ね、 これまでの日々を穏便に断ち切った。 行き先は定まらず、 まずは、海を見たいと思った。 頼れる大き…

忘却

痛みを忘れるために、 心の奥底に追いやって忘却する。 そうして、昨日のことが ろくに思い出せなくなる。 そうして、1年間の記憶も曖昧になって それまでもこれからの人生の意味も ろくに思い出せなくなる。 もう歩けない・・・ 人生を忘れた、その苦痛か…

快楽の果て

食欲も物欲も性欲も、波と限りがある。 限りのない痛みこそが、 実は、快楽の果てに最も近いと思う。 血で血を洗うような 禁断症状のような 逃れられない蟻地獄のような 決して、 決して、 直視できない心の歪さをそこに見る。