満足感の減退

何度も繰り返すあまり、
擦り切れて、何も感じなくなる。



ただ、ただ、振り返れば
其処にあった。
ご褒美の食べ物も
時間を忘れる過ごし方も、
寂しさを紛らわす温もりも。
気が紛れる散財も。



そして、すべて失くしてしまった。
繰り返し、その度にもっと、本当は、だけは、
期待に沿わない現実ならば
身もろとも滅びてしまえと
破滅への道へ、進み入る。



未来がない道は、いずれ
全ての足を止め、いたずらに、死の宣告をする。