作品という子供たち

自分の作った作品は、自分の子供のようにいとおしい。
それは後世に引き継がれるもので
自分の生きた証なわけで。心の拠り所にもなる。



でも、自分の作った子供が、
他人と比べて誇るところがなくて、
むしろ劣ってすらいて。
オンリーワンといおうにも、
心ではムリだとわかっていて。
カエルの子はカエル。
絶望は重なっていく。



生み出したときの感動という
瞬間的で後ろ向きな喜びだけが、なんとか残り、
ソレを頼りに、また子を産んでいく。



結局、駄目なものは駄目。
いいものはいい。
努力すれば成功するわけでもなく、
やりぬいた事が素晴らしいのも一瞬で、
結局、成功する為には努力するしかない。
泥水をすすりながら、苦労して道を切り開いていくしかない。凡人は。