世界の果てで泣く少女

月の出ない夜に、君は一人泣いていただろう??
君の声が僕にだけ聞こえた。だからここまで来たんだ。
なにが原因で君は泣いているんだい??



ようやくこちらを振り向いた彼女の頬には、
今も涙の水滴が伝わっていた。
少しだけ照れ笑いを浮かべながら、
「お花に水をあげてるの」と彼女は言った。