清涼とした虚無感

私に何を欲するのだ?
私にはもう何一つ残っていない。
私を生かす道もない。
私が言葉を紡ぐことは二度とないであろう。
私だけはお前を愛しているなどと口が裂けても言えぬ。



もう私は若くはない。
私はかくも貪欲なるものか。
もし次があるのならと
祈りの言葉を想い、瞼を閉じる。