時間浪 費(悲)劇

君が楽しそうに笑っている。
一緒にいる僕も、つられて笑っている。
君が楽しいならそれで良いと思うから、僕は笑う。
けれど、節目節目に空虚な愛想笑いに感じる。
君の快楽のために、ただ隷属し奉仕し仕えている。
君が好きなときに楽しむための、
君の玩具の1つのように、自分を感じてしまう。



僕の胸には痛みや空虚さがある。
それは誇りよりも浪費した時間ゆえだ。
言ってしまえば、傷つくより、ただ疲れているんだ。



「飽きてしまった。」
「別のことをしたい。」
この台詞を、君に向かって言いたいとは思わない。
二人で作り上げる楽しさというものを、
求めていないから。
幻想に期待はしていないから。
自分1人で楽しむ術を自分は理解してる。
だから、君をあてにしていない。


ただ、危惧するのは、
君も僕と同じ事を考えていたらどうしよう。
お互いが、嫌々相手に合わせて、
時間を浪費して疲れてるのなら
それは、とんだ茶番でしかない。
そうして心配しながら、
何食わぬ顔で君に笑いかけている。