センサー

僕にだけ感じられるものがある。
僕の中にだけ、そのセンサーがある。
毎日、毎時間、いろいろな反応がある。
ときどき、僕を驚かせるような反応もある。
ついこないだは、平然としてる皆の前で、
驚き慌ててしまい白い眼で見られた。



ときどき、僕の心臓をねじ切るような反応もある。
ついこないだは、耐えきれずにボロボロと
涙を流し、止めて!!と皆に願ってしまった。


僕だけのセンサーは、皆の行動に反応する。
皆がするいろいろな行動でピコピコ動く。
誰も気づかない、僕にだけ感じられるもの。
誰にも気づかれないから、誰にも大事にもされない
だから変わることもない、変えようとされない。



そんなものに僕は囚われ、死にそうな思いになる。
皆の中にもセンサーが出来ればいいけれど、
そんな日が来る前に、僕は死ぬ気がする。
きっと僕が死んでも、僕が何故死んだか
皆はわからずに、今まで通りにしてるだろう。
すると、1人だけ変なセンサーに囚われた僕が滑稽なのだろう。