頭でっかちなねずみ

人の言葉がわかるのか。
何の遺伝子変化か突然変異か。
まだ、人類が到達していない境地にたどり着いたねずみがいた。
彼は手始めに、タイムマシンを作ろうとした。



小さな体に大きな頭、彼は頭の中で再度、
タイムマシンにかかわる理論や設計図を思い浮かべた。



100日後、何も世界は変わっていない。
彼は、理論と設計図を誰に伝えられることもなく、
設計図にある材料や、部品を自分でつくれるわけもなく
そのまま死んでいった。