人の心は残念なことに、過去の自分のもの

どんな偉人の名言を読もうとも共感し尊敬する台詞は
過去にわが身で失敗したことだけ
大切な友人の死という一文で涙ぐむものもいるが、
それは過去に大事な親しい人をなくした者だけ



想像力は類推できる経験あってのもの
心は基本的に過去の自分以外を拒否する
受け入れたいものだけを受け入れて、
どんどん締め出して、自分の世界にこもる。
いや、閉じ込められる?



結局はそう、過去にどれだけの経験をつんだか。
人を豊かに有意義に価値ある人間にするかどうかは。
その中には二度としたくないと思う経験もある。



貴重な経験を得る対価は、
誰にどんなものを差し出せばいいのだろう
追憶しかできないのなら、
心は完全に自分本位な身勝手なものだろう。