社交的でありたかった。

個人の力は、結局、ちっぽけだし、
得手不得手ばかりで、
何かをやるには、一人は色々面倒くさい。
大抵の事は、努力すれば一人でやれないこともないけれど……ね。


彼は、様々な縁を、
顔見知りにまで簡単に引き上げる。
私は、億劫がって、人見知りを気取って、
そつなく距離を置き、相手を突き放す。


人の縁か、お金か。この世を繋ぐのなんて、
人を動かす力なんて、大概はそのどちらかなのに、
億劫がって、はなから片方を捨てて生きてきた。


自分のやりたいことや、やってみたい夢に繋がる道の上で
私は、ただ、一人で、立ち尽くしている。