夏休みのカレンダーのよう

何日目を過ぎた頃から、
夏休みが残り何日あるか、数え始めるのだろうか。
私は8月16日から。いつも半分から。
中間地点、折り返し地点、上り坂から下り坂へ。



人生も同じで、あるその瞬間を境に、
残り丸々、今日もまた1日が終わってしまったという
気持ちに苛まれるようになる。
ビリビリと破られた日めくりのカレンダーのように、
二度と戻せない戻らない、何かが身体を通り抜け、抜け落ちていくようで。



子供の頃のように、
明日こそはこれをしようと思う気持ちが湧くけれど、
仕事やら束縛で、何も出来ずに、焦りばかりつのる。



また今日も終わる。残り丸々がまたひとつ減る。
自分だけの人生なのだから、
なくなっていくだけの人生なのだから、
何にいい顔するでなく、この時間を、
残された時間を、自分自身に捧げたい。
最期にまとめて、宿題を片付けるようには、
よぼよぼのじじいになった最期の瞬間に、
ベッドの上で、ようやくふっきれるような・・・、
人生でそれは、できないのだから。