変わるものと変わられることと、変われること。

年が経つにつれて人は変わる。
それは仕方がないことだ。
自分の心を深く知ってしまったが故の
変化は特に仕方がない。
例えば、やりたいことが具体的になったから
新しい生活へ踏み出すような。


けれど、よくわからない変化もあって
自ら進んで変わったのか
何があなたを変えたのか
では、僕といた時はなんだったのかと
考えてしまう。


僕はあなたをそんな風に変えられなかったし
変える気もなかったし。


答えは数年後の再会で
多分残酷な形で突きつけられるだろう。
僕はそのときも僕のままで、駄目なままで、
また今書いているこの気持ちを思い出す。
其処まで想像できるのに、僕は僕を変える選択はしない。